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報道各社のインタビューに応じる経団連の十倉雅和会長=2024年5月23日、東京・大手町、木村裕明撮影

 経団連の十倉雅和会長が31日の定時総会を経て、2期4年の任期の最終年度に入る。十倉氏は報道各社のインタビューで、2040年にめざす経済・社会の姿を示す中期ビジョンを任期中に策定する方針を明らかにした。今後本格化する次期会長選びにも触れ、「社会・経済全体を大局的にとらえ、経済界の意見をまとめて発信できる方を選びたい」と述べた。

 高齢者数がピークを迎える40年ごろをターゲットにした中期ビジョン「FUTURE(フューチャー) DESIGN(デザイン) 2040(仮称)」を策定する。

 資源のない島国で、少子高齢化や人口減が進むという二つの制約条件に向き合う日本が国力を高めるには、革新的な製品・技術の開発、国内投資の拡大や海外からの投資の呼び込みが不十分と指摘。「社会課題の解決に資する国内投資が成長のカギになる」として、「科学技術・イノベーション立国」「貿易・投資立国」「持続可能で公正・公平な経済・社会の実現」に向けた提言をまとめる。

 全世代型社会保障、環境・エ…

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