経団連会長に29日付で就任する筒井義信氏(日本生命保険取締役)が報道各社のインタビューに応じ、成長と分配の好循環によって公正・公平で持続可能な社会を目指す考えを打ち出した。前会長の十倉雅和氏が2040年を見据えて示した将来像「FUTURE DESIGN 2040」の実現に向け、工程表を早期につくる。

報道各社のインタビューで質問に答える筒井義信氏=2025年5月22日、東京都千代田区、橋田正城撮影

 「筒井経団連」の基本的なスタンスは、科学技術と貿易、投資で国力を高めるというもの。重点的に取り組む政策課題は、①イノベーション(技術革新)②税・財政・社会保障の一体改革③地方創生④労働改革⑤経済外交の五つ。筒井氏は「国際秩序の変容、地球環境問題、少子高齢化、財政社会保障制度など、課題は複雑に絡み合っている」と述べ、5項目を同時に、同等に取り組んでいく考えだ。

 イノベーションに関して筒井…

共有
Exit mobile version