経済危機で他国からの借金が返済できず、2022年に債務不履行(デフォルト)に陥ったスリランカのグナワルダナ首相が22日、朝日新聞の単独会見に応じた。各国との債務再編の交渉を主導する日本に謝意を示し、「国際空港の拡張や水力発電といった再生エネルギー分野などへの支援に期待している」と語った。

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 スリランカは05年ごろから他国や国際機関、海外市場から借金を重ね、空港や港の整備を進めてきたが、コロナ禍で主要産業の観光業などが低迷。政府の汚職や失政も重なって外貨不足に陥り、海外から燃料を買えずに1日最大10時間程度の停電も発生した。

 政府は22年4月、借金返済の停止を発表した。抗議デモが拡大し、大統領・首相を務めたラジャパクサ兄弟が職を追われた。

 その後、首相経験のあるウィクラマシンハ氏が大統領に就任。ラジャパクサ一族の与党、スリランカ人民戦線(SLPP)側のグナワルダナ氏が首相に就いた。

LRTの整備も日本に期待

 グナワルダナ氏は「コロナ禍…

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