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薩摩おいどんリーグの記者会見が開かれ、慶大やトヨタ自動車などチーム代表者らが意気込みを語った=鹿児島市内

 鹿児島県で春季キャンプを実施する野球チームによる交流戦「薩摩おいどんリーグ」が2月22日~3月9日の16日間、県内の8会場で開かれる。

 強豪大学や社会人など54チームが参加し、各カテゴリーを超えた交流戦としては国内最大規模だという。鹿児島・枕崎高野球部総監督で同リーグ実行委員会の小薗健一委員長は「試合を通じて鹿児島の野球技術力向上と普及を目指していきたい」と話す。

 1月17日、鹿児島市内で記者会見が開かれ、参加チームや対戦カードが発表された。同リーグは合宿でキャンプ地を訪れるチーム同士が、試合を通じて野球振興につなげようと2023年に始まった。実行委によると、昨年は42チーム、選手ら約1900人が参加し、計81試合が行われた。来場者は約2万2千人で、飲食費や宿泊費など7億3千万円の経済波及効果があったと試算している。

 今年は昨年の社会人日本選手権覇者のトヨタ自動車や準優勝のホンダ、大学は2023年に明治神宮大会(大学の部)を制した慶大や、立大、中大など計54チームが参加予定。パナソニック―中大(2月22日、ビーラインスポーツパーク姶良野球場)で開幕し、計120試合を予定している。

 会見では、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの元選手で野球解説者の里崎智也さんが、今年から同リーグの応援団長に就任することが発表された。里崎氏は「めったに見られない貴重な試合は、おいどんリーグならでは。野球で熱くなるのは、宮崎でも沖縄でもなく鹿児島だ」と動画でメッセージを寄せた。

 慶大の堀井哲也監督は、同リーグに参加する意義について「地元の声援がある鹿児島での試合は普段の練習試合と違って、選手に緊張感が生まれる。社会人チームとも対戦し、いいプレーを間近で見られるのは刺激になる」と話した。

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