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「電柱検査」のイメージ

 経済産業省から電柱検査事業を委託されたなどとうそを言い、権利金名目で現金をだまし取ったとして、広島県警は28日、奈良県宇陀市の団体役員、中村順子容疑者(75)ら男女4人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。

 県警は4人の認否を明らかにしていないが、中村容疑者は昨年7月、朝日新聞の取材に「絶対に詐欺ではない。現役の経産省職員から『いずれ経産省の委託事業になる』と聞かされていた」などと語った。

 捜査2課によると、ほかに逮捕されたのは広島市安佐南区の会社役員、高月明彦(82)▽広島県庄原市の大工、年盛渉(70)▽川崎市麻生区の自称フリージャーナリスト、斉藤真(63)の3容疑者。

 4人は共謀のうえで「公益社団法人全国非破壊検査協会連合会」を名乗り、「国から委託を受けた電柱検査事業で、県代表になるには400万円の権利金が必要」などと偽り、広島県内の社長から2020年9月、2回に分けて450万円をだまし取った疑いが持たれている。「電柱1本あたり1万円の支払いがある」とも偽っていたという。

 同会が公益社団法人の認定を受けている事実は確認できなかったといい、ほかにも被害者がいないか調べている。

団体理事に元大臣の名前 容疑者の説明は

 経済産業省の事業をかたった…

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