2024年12月17日、米オレゴン州ビーバートンで行われた「ミニ結婚式」で、ウェディングケーキに入刀するアシュリー・アダムスさん(右)とマデリン・シェルトンさん(左)=ニューヨーク・タイムズ

The Wedding Vendors Helping L.G.B.T.Q. Couples Marry Before Trump’s Next Term

 アシュリー・アダムスさん(25)とマデリン・シェルトンさん(26)には、結婚式の衣装を選ぶ時間的余裕はなかった。それでも、2人が、オレゴン州のビーバートンで、「ミニ結婚式[microwedding]」と称した式を12月17日に挙げたとき、それぞれ自分の衣装に満足していた。

 「私たちはブライダルショップをじっくり見て回ることはなかった」と、同州ポートランドで呼吸療法士として働くアダムスさんは話した。「その代わり、インターネットで理想のドレスを見つけた」。トランプ前大統領が大統領に再選された後の11月、彼女はその白いドレスを購入したが、そのときにネット上で見つけた大事なものはそれだけではなかった。

 アダムスさんと幼稚園の先生のシェルトンさんの2人は、ネットを通じてジャスティン・ブラカルさんとも出会った。ブラカルさんはイベント企画会社「グレーター・グッド・イベンツ」のオーナー。トランプ氏が再選されたことで、合法的に結婚する権利が失われるのではないかと懸念するLGBTQ(性的少数者)のカップルに対して、結婚式のサービスを無償または大幅な割引価格で提供している数百のブライダル業者の一人だ。(トランプ次期大統領は直近の選挙期間中、同性婚について明確に言及しなかったが、保守派が多数を占める連邦最高裁が同性婚の保護を撤廃するのではないかという多くの人々の懸念は収まっていない)。

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NYTによると、賛同した業者らの動機は、マーケティングや自社宣伝ではないのだそうです。どのように輪が広がっていったのでしょうか?

 ニューヨーク州ブルックリン…

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