給食で残った食材を使ってまかない料理を作ったとして、京都市教育委員会は27日、市立小学校の60代女性と50代女性の給食調理員2人を減給(平均賃金の半日分)の懲戒処分にし、発表した。教職員の一部も夕方などに食べていたという。
教職員人事課によると、給食で残った食材は適切に管理・廃棄する必要があることや、衛生管理上、給食室内に私的な食材を持ち込むことは禁止されている。60代の調理員はそのことを認識していたにもかかわらず、2022年度から給食用の食材を一部流用し、まかない料理を作っていた。
また、50代の調理員と一緒に、23年度から24年6月にかけて、調味料など私的な食材を持ち込み、給食で残った食材を合わせて調理し、職場の教職員に対しても提供していた。
2人は「廃棄するのはもったいないという気持ちから作りはじめた。遅くまで働いている教職員に作ってあげたかった」と話しているという。夕方に唐揚げやおにぎりを作って教職員に提供していたという。
また、状況を把握した後も適切な対応をせず、注意・指導することを怠ったとして、校長も教育長厳重文書訓戒の処分とした。
「給食の余り物でまかない調理している」との匿名通報が市教委にあり発覚した。