攻める「コープさっぽろ」:3
あつあつのカレーに揚げパン。1学年1クラスの様似(さまに)小学校(北海道様似町)のある日の昼食だ。
2021年の1学期までは牛乳のみの提供で、児童は弁当を持参していた。「今は温かいものが食べられてうれしい」と子どもたちは言う。
学校給食は学校設置者の自治体が実施するが、努力義務だ。財政によっては実施できない場合もある。人口4千人弱の様似町もその一つ。町の財政では、4億円超の給食センターの建設費や年間5千万円ほどの運営費を捻出する余裕はなかった。一方で、毎朝弁当をつくる保護者の負担は減らしたい。そこで、弁当を業者に届けてもらうことにした。
コープさっぽろが名乗りをあ…