福岡県大野城市教育委員会は31日、市内の小学校一校で給食の食材の発注ミスがあり、2024年度の給食費で69万円が不足したと発表した。不足分は市費で穴埋めする。
市教委によると、担当職員が、長期休みの児童の給食分を減らさなかったり、他校で取られていた高騰した食材は減らすなどの対応をしなかったりしたことが原因といい、本来は毎月必要な一食単価の確認も怠っていた。市はこの職員を厳重注意とした。今年3月に収支を確認した際、発覚した。
この小学校の一食当たりの給食単価は、市が定める324円より、9円ほど高かったという。市教委の調査によると、この小学校の教員からは「いつも通りに配膳しても給食が余っていた」「何度もおかわりを呼びかけた」などの話があった。食べ残しの量は他の小学校と変わらなかったという。
同市内の小学校は毎月保護者から徴収する児童1人あたり4384円の給食費と、市からの補助金同1096円を給食の材料費にあてている。