米投資ファンドのベインキャピタルは11日、システム会社の富士ソフト(横浜市)に提案していた株式公開買い付け(TOB)の価格を1株9600円に引き上げると発表した。同じ米系ファンドのKKRが実施中のTOBの1株9451円を上回る価格で、争奪戦を続ける意向だ。
ベインは、同日公開した文書で、「株主にKKRより高い金額での売却機会を提供することが必要と考えた」と説明した。富士ソフト経営陣の賛同を条件にTOBを始め、議決権ベースで過半の取得を目指す。
ただ、KKRはこれまでに実施したTOBで、富士ソフト株の約35%を確保している。
争奪戦の継続に、株式市場は…