演説する日本維新の会の馬場伸幸代表(右)と吉村洋文共同代表(左)=2024年4月27日午後7時39分、東京都江東区、小林圭撮影
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 28日投開票の衆院トリプル補欠選挙で、日本維新の会は候補を擁立した東京15区、長崎3区でともに立憲民主党に敗れた。次期衆院選では「野党第1党」の獲得を目標に掲げるが、政権批判票の受け皿にはなりきれていないことが明らかとなった。

 維新の馬場伸幸代表は28日夜、大阪市内の党本部で「これが我が党の今の実力だ。それ以上でもそれ以下でもない」と敗戦の弁を述べた。

 両選挙区では、自民党が候補擁立を見送ったことから、維新はこれまで自民支持だった「保守層」に狙いを定めた選挙戦を展開した。そのため、馬場氏は街頭演説で「立憲民主党をたたきつぶす」「共産党は日本にいらない」などと、立憲や立憲候補を支援する共産への攻撃を繰り返した。

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