記者団の取材に応じる日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長=2025年8月20日午後1時31分、国会内、藤原慎一撮影

 新体制が発足した日本維新の会が、早速「独自色」を出している。遠藤敬国会対策委員長は20日、国会内で就任会見し、防衛増税やインフラ整備の財源確保の必要性に言及。「(負担増の)議論を逃げずにやる」と述べた。減税を大きく掲げてきた前体制とは、異なる色彩を帯び始めた。

 遠藤氏は、藤田文武共同代表の就任に伴い、約8カ月ぶりに国対委員長に再登板した。

 会見の冒頭、7月の参院選で「現金給付か減税か」が論点になったことについて、「受けのいい話ばかりが繰り広げられた」と批判。維新も食料品の消費税2年間ゼロを掲げたが、遠藤氏は「1回リセットして新たな土俵を作る」と述べた。

 真っ先に挙げたのが防衛費増額のための増税だ。「与党も議論を真正面からやっていただくことが肝要だ」と訴えた。政府は防衛費の総額を2023~27年度の5年間で43兆円に引き上げる方針だが、財源確保のための増税の開始時期を先送りし続けている。

「逆にぶち込んでいく」

 遠藤氏は、参院選では与野党…

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