日本維新の会の新代表に大阪府知事を務める吉村洋文氏が選ばれた。ただ、府内では来年4月に大阪・関西万博の開幕が控える一方、先の衆院選で議席減となった維新の党勢回復も急務だ。多くの課題を抱える中、国政政党のトップと首長という「二足のわらじ」は果たして可能なのか。
- 日本維新の会代表に大差で吉村氏選出 共同代表には前原氏の意向
「(両立は)できると思っている。2役あるのなら、2人分働けばいい」。吉村氏は1日、維新の新代表に選出された直後の記者会見で、国政政党トップと首長の両立についてこう答えた。
会見では、国会議員団を束ねる共同代表として前原誠司元外相を推す考えを表明。党運営について、「共同代表とも議論をしっかりしながら、やはり僕自身が代表なので決断・判断をしていきたい」と強調。「人生は1回きり。自分の人生においてずっとじゃないけれど、政治の世界にいる期間はもうとにかく走り切る」と述べた。
課題は山積 政治情勢に変化も
だが、吉村氏が今後抱える国…