日本維新の会の藤田文武共同代表は19日の記者会見で、与党が7月の参院選で掲げた国民1人2万円の給付策を石破茂政権が維持する限りは、連携などの協議に応じない考えを示した。「何らいい経済対策とも思わない。取り下げていただくのが当然ではないか」と述べた。
藤田氏は会見で、与党の給付策を「ばらまき政策」と批判。その上で「その方針を覆してもいない政権と何か協議や、一緒に手を携えてという可能性は極めて薄い」と語った。
与党は衆参両院で過半数に満たず、年度内に給付策を実現するには、秋以降の臨時国会で野党の協力を得て補正予算を成立させるしかない。与党内には維新に期待する声が出ていた。
この日の会見前には両院議員総会も開かれ、中司宏幹事長ら新たな執行部人事が承認された。