日本維新の会の馬場伸幸代表は6日夜、X(旧ツイッター)で代表選への不出馬を表明した。維新はこの日、代表選を17日告示、12月1日投開票の日程で行うことを決定。衆院選で議席を減らした馬場氏に対する事実上の「不信任」が突きつけられた形となっていた。
馬場氏はXへの投稿で、「この代表選には今般の衆議院選挙の結果を受け『出馬をしない』ことを決意致しました」と表明。「この際、人心を一新し、日本維新の会が再スタートを切る事が肝要であると思います」とつづった。
維新は代表選実施の是非を問うため、党所属国会議員や首長、地方議員ら「特別党員」によるインターネット投票を3日から実施。6日の大阪市内での常任役員会で開票結果が発表された。投票総数768票のうち賛成が696票、反対が56票だった。
維新の党規約は、大型選挙後に代表選を実施するか否かを決めると定める。特別党員による投票で代表選の実施が決まったのは今回が初めて。
党内では、馬場氏の後任に吉村洋文共同代表(大阪府知事)を推す声が上がっている。だが「選挙の責任は共同代表の吉村氏にもある」(若手議員)との指摘も出ている。
代表選に立候補できるのは国会議員、首長、地方議員、公認候補予定者の特別党員のみ。立候補には特別党員50人の推薦人を集める必要がある。(小林圭、野平悠一)