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藩公行列で観衆に手を振る綾瀬はるかさん=2024年9月22日午後0時7分、福島県会津若松市、斎藤徹撮影
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 福島県会津地方の秋の風物詩「会津まつり」の主要行事、藩公行列が22日、会津若松市であった。大雨の影響で開催が危ぶまれたが予定通り執り行われ、歴代領主や姫君、幕末の志士らに扮した市民ら約600人が市中心部を練り歩き、雨に煙る城下は歴史絵巻に彩られた。

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 まつりは、会津の歴史を築いた先人に感謝し、新政府軍から「朝敵」とされ戊辰戦争で敗れた会津藩士の霊を慰めるために開かれている。

 藩公行列では、蒲生氏郷(がもううじさと)公や保科(ほしな)正之公ら、鎌倉時代から江戸時代にかけて会津を治めた名君に扮した市民らが馬にまたがり、従者を引き連れて市中をゆっくりと行進した。幕末の会津藩主・松平容保(かたもり)公には、15代当主の親保(ちかもり)さんが扮した。

 行列には、NHK大河ドラマ「八重の桜」で会津藩出身の主人公・山本八重を演じた俳優の綾瀬はるかさんが今年も参加。道中、沿道を埋めた観衆に手を振りながら笑顔をふりまいた。

 目抜き通りでは「皆さん雨が降って寒い中、さすけねえ(差し支えない)でしょうか? 今年も会津に来られて本当にうれしいです。ありがとうなし」と会津弁をまじえてあいさつした。一時はたたきつけるような土砂降りだったが、この頃には雨も上がり日が差して、まつりは大いに盛り上がった。(斎藤徹)

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