3月末に起きたミャンマー中部の地震被災地に日本政府が派遣した国際緊急援助隊の医療チームが23日、活動を終了した。地震に起因する負傷者らが減ってきたためという。第2の都市マンダレーに仮設の診療所を設け、計2千人以上の患者を無料で診療した。
援助隊の1次隊は4月4日から約10日間、マンダレーで活動。以降は2次隊が引き継いだ。2次隊によると、地震から2週間以上が経った今月中旬時点でも、建物の下敷きになるなどした外傷患者が約半数を占めた。終盤は避難生活の長期化による体の痛みなどを訴える患者が増えたという。
診療所には連日120~130人の患者が来たという。2次隊の池田直哉団長は「医療ニーズの高さを感じた」と話す。同隊副団長の井上潤一医師は「今後は持病があったり、精神面に不安を抱えていたりする被災者のケアなど、息の長い対応が課題になる」と指摘した。
「日本のチームが去ったら…」不安の声も
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