罵声なし、お茶当番なし、保護者会なし――。「慣習にとらわれない『令和』のチーム作り」を掲げ、中田有治さん(42)は中学硬式野球のチーム「岡山ポニー リグロス」を立ち上げた。
岡山理大付高の選手として、夏の甲子園で準優勝してから四半世紀。親世代として「自信を持ち、胸を張って高校野球にいける選手を育てたい」という。
移籍先チームで見た息子の成長 新チーム設立の契機に
岡山市出身。「甲子園にいける強い高校に行きたい」と理大付高を選んだ。まだまだ昭和の色が濃かった時代。「むちゃくちゃ厳しかった」と振り返る。後に監督から「あの頃は若かった」と謝られた。
1999年夏の甲子園には背…