福井県内の原発立地自治体と電力事業者、国が地域振興について話し合う「共創会議」が6日、福井県おおい町で開かれた。杉本達治知事は、関西電力が原発新設に向けた調査をする考えを示した美浜原発のある美浜町と、滋賀県高島市を結ぶ避難道路について、今年度からルート選定のための調査に着手する方針を明らかにした。
会議では、避難や地域振興に役立つ道路として5路線が例示された。杉本知事はそのうち、美浜・高島道路と福井県敦賀市内の環状道路の2路線に触れ、「調査設計を今年度から着手したい」と発言。会議終了後の取材に対し、9月県議会に補正予算案を提出する考えを示した。財源は、国からの交付金を充てる見込みだという。
避難道路をめぐっては、美浜町の戸嶋秀樹町長が4日に関電幹部と面会した際、「調査事業の実施や予算の確保、具体的な検討がなされていることも承知した」と言及。原発新設に向けた調査を容認するに至った理由の一つに挙げていた。
一方、杉本知事が3月に関電…