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群馬県

 群馬県安中市は4月、ヤングケアラー支援条例を施行した。市が小学5年から中学3年の児童、生徒を対象に実態調査をしたところ全体の4・2%がヤングケアラーに該当したという。今後、当事者側から相談を受けた場合、家事支援のヘルパーを派遣するなど負担軽減につなげる。

 条例はヤングケアラーについて、本来は大人が担うと想定される家事や、家族ら身近な者の介護や看護、日常生活上の世話をする18歳未満の者と定義。目的として「すべての子どもが自分らしく健全に成長することができる社会の実現に寄与する」と掲げている。

 市が2022年に小5から中3まで約2020人を対象に実施した調査(約1900人が回答)では、「世話をしている人がいる」と回答したのは4・2%。世話をする対象は「弟、妹」が最も多く、次いで「母親」「父親」だった。世話の内容は「きょうだいの世話」が最も多く、他は「家事(食事の準備、掃除、洗濯)」「愚痴を聞く、話し相手になる」「見守り」などだった。

 市はヤングケアラーの早期発見、支援につなげるため、学校で毎月実施している生活アンケートでも支援が必要な子どもがいないか、実態把握に努める。(角津栄一)

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