プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんを名乗るメールを信じ込み、秋田県大仙市の50代女性が79万円相当の電子マネー利用権をだまし取られた。県警大仙署が5日に発表した。
調べでは、今年1月ごろ、女性のもとに羽生結弦さんの名でダイレクトメールが届き、LINEで連絡を取り合っているうち好意を抱くようになった。「私の荷物をあなたに届けたい。中身は80万ドルで現在中国にある」などと連絡があり、受け取る方法を尋ねたところ、配送業者「GoParcel」という名称のLINEアカウントを紹介された。
さらに、配送の手数料として電子マネーを送る必要があるなどと言われ、指示されるままに1月14日ごろから同30日ごろまでの間、市内のコンビニエンスストアで複数回にわたって電子マネー計79万円分を購入し、コード番号の画像を送信した。
その後、配送料を振り込むよう指示され、今月5日に金融機関を訪れたところ、窓口の職員が詐欺を疑って警察に通報し、女性も被害に気づいたという。