中国共産党は22日、かつての最高指導者、鄧小平の生誕120年を記念した座談会を開いた。習近平(シーチンピン)国家主席が重要演説を行い、「鄧同志を記念するのに最も良いのは、彼が切り開いた中国の特色ある社会主義を引き続き前進させることだ」と話して、現政権が目指す「中国式現代化」が、鄧の事業を引き継いでいることを強調した。
1904年8月22日生まれの鄧は毛沢東の死後、文化大革命で混乱した中国の立て直しにあたった。改革・開放路線を打ち出し、中国経済の高度成長を導いたとされる。
22日の習氏の演説は、改革・開放に触れる一方で「鄧同志の残した最も重要な財産は、彼が作り出した鄧小平理論だ」として思想面の功績をよりたたえた。「中国式現代化による強国建設と民族の復興」という、現政権が掲げる任務が、鄧の功績を受け継ぐことになるともした。
「改革に逆行」の声へ反論か
鄧が台湾問題の解決に武力統…