通信機器や車載電池の世界最大手、電気自動車（EV）世界2位、EVに参入したスマホ界の雄……。中国共産党の習近平（シーチンピン）指導部が今月17日、民間企業経営者を招いた会議を開いた。顔をそろえたのは、中国では誰もが名を知るような「スター経営者」たちだ。民間企業の活動を規制するような動きもとってきた習指導部と経済界との距離感が伝わる会議は、国内外で「読み解きがいのある」ニュースと受け止められた。
17日の「民営企業座談会」には習氏や李強（リーチアン）首相ら最高指導部メンバー4人が参加した。習指導部がこうした会議を開くのは2018年11月以来になる。
会議では、それぞれ兆円単位の利益を稼ぎ出す企業を率いる大物経営者らがそろって地味な色のジャケットと白いシャツに身を包み、習氏の発言には熱心にメモをとった。習政権下の共産党幹部の「マナー通り」の振る舞いだ。終了後には、習氏と握手する順番待ちの列をつくり、笑顔で言葉を交わした。
記事の最後に、出席した14人の席次を示す一覧表があります
有名企業トップたち、習氏の前での振る舞いは
習指導部の意図は鮮明だ。政…
