北京市で28日、外資企業首脳らと習近平氏(前列右から2人目)=新華社

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は28日、訪中している欧米や日本などの外資大手企業の首脳らと会談した。一国主義や保護主義的な動きを強める米トランプ政権への世界の懸念を念頭に、習氏は「中国は真の多国間主義を堅持する」と強調。中国への投資を呼びかけた。

 国営新華社通信などによると、会談には、米物流大手フェデックスや独メルセデス・ベンツの首脳ら40人以上が参加。日本からはトヨタ自動車の豊田章男会長や日立製作所の東原敏昭会長が加わった。

 外資企業による中国への直接投資は昨年、前年比で9割減るなど、外資の中国離れが進む。習氏は「中国へ投資することは未来へ投資することだ」と述べ、外資の対中投資を歓迎する姿勢を示した。

 また、米国の動きを念頭に「…

共有
Exit mobile version