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2025年4月15日、クアラルンプール空港に到着し、マレーシアのアンワル首相(中央奥)と歩く中国の習近平国家主席=ロイター

 東南アジアを歴訪している中国の習近平(シーチンピン)国家主席は16日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊で同国のアンワル首相と会談した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国を務めるマレーシアとの間で、経済や政治面での結束を内外に示す狙いだ。

 習氏は会談後の共同発表で、「両国はこの地域の国々と団結して国際秩序と経済のグローバル化への衝撃に向き合い、地政学的、陣営対立のうねりに抗し、一国主義と保護主義を打破する」と表明。トランプ米政権の関税に反対する立場への同調を呼びかけた。

 マレーシアに到着した15日には現地紙への寄稿で「中国とASEANは金融危機やコロナ禍に直面しても互いに助け合ってきた」と協力関係を強調し、同様の姿勢を打ち出していた。

 アンワル氏は「激動の時代にあり、中国は常に理性的で信頼できるパートナーだ」と持ち上げつつ、「マレーシアは争いに反対し、協力を選ぶ」と述べた。

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