第107回全国高校野球選手権大会の第10日の15日、聖隷クリストファーは第2試合で西日本短大付(福岡)との2回戦に臨む。選手たちは14日、兵庫県西宮市内で約2時間、実戦形式や打撃などの練習に汗を流した。
主将としてチームを引っぱってきた逢沢開生選手(3年)は左腕の手術をした後、チームに合流し、登録メンバー外の3年生らと一緒にサポートしている。この日も逢沢選手ら3年生がきびきびと動き回って仲間を鼓舞した。
逢沢選手は「甲子園に行ってほしいと、メンバー外の3年生がほんとに強く思っていた。すごくいいチーム」と話す。
初戦の後、上村敏正監督からウィニングボールを手渡された。「メンバーのみんなが本当にいい顔をして試合をやってくれて、上村先生に1勝をプレゼントできた。そうしたら逆に上村先生がボールをくださった」。
自分がもらっていいのかという思いもあったが、「本当にうれしい」と話す。
2回戦に向け、選手たちに「来るであろうワンチャンスをものにする準備をして、結果を気にせず、思い切ってやってこい」と声をかけるつもりだ。甲子園の土を踏めなくても、思いはひとつだ。