第107回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が3日、大阪市北区のフェスティバルホールであった。静岡代表の聖隷クリストファーは、大会第5日の第2試合(9日午前10時半)で、茨城代表の明秀日立と対戦する。

 負傷のため静岡大会はベンチ外だった逢沢開生主将(3年)が20番目にくじを引いた。42番目のくじで対戦相手が決まるまで、客席の選手たちは、期待と緊張の入り交じった表情で抽選のようすを見守った。

 上村敏正監督にとっては、浜松商を率いた1990年以来4度目の夏の甲子園。「甲子園に出られないことで有名だった聖隷から抜け出して、一つ荷は下ろした」と静岡大会優勝を振り返った。対戦する明秀日立とは、聖隷の監督に就任したころ、よく練習試合をしたという。上村監督が「勝負事は苦しい。楽しくないから、楽しんでやりたい、わくわくしたい」と語り、「思い切ってやるしかない」と繰り返した。

 逢沢主将は左腕の手術が必要になり、4日から入院することになった。チームを離れなければならなくなり、「最高のチーム。しっかり準備して、聖隷の野球を楽しんでやってほしい」とエールを送った。

 チーム全員が「絶対勝ちたい」と話し、雰囲気もいいという。逢沢主将は「まず甲子園1勝を上村先生に届けることができたらと思う」と語った。

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