慢性的な交通渋滞に悩む熊本市と熊本県が、対策として職員のテレワークと時差出勤の強化に乗り出す。
ピーク時の道路や電車の利用を減らして、混雑を緩和する狙いだ。渋滞対策としてテレワークなどを利用する例は珍しいが、大西一史市長は「経済界にも声をかけて、県民運動として広がれば」と期待する。
熊本市を中心とした熊本都市圏は、東京など3大都市圏を除いた政令指定都市で最悪の渋滞事情を抱える。特に、世界的な半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)が進出した菊陽町などと接する同市北東部への渋滞は深刻だ。路線バスは遅延が起きやすく、JR豊肥線は朝夕に混雑率が高い状態が続く。
県は国県道の拡幅や信号制御の見直し、右折レーンの延伸などを進めているが、完了までに数年単位の時間がかかるものが多い。
そこで目をつけたのが、新型…