山梨県教育委員会は、県立の職業系高校など13校の教育環境を充実させるため、県内の企業や団体からの寄付金を積み立てる「やまなし職業系高校応援基金」を創設した。5月から寄付を受け付けている。県の産業発展に貢献できる人材を増やす狙いがある。
基金の対象は、商業、工業、農業などの学科がある北杜、韮崎工、甲府工、甲府城西、農林、青洲、笛吹、塩山、都留興譲館、富士北稜、中央、ひばりが丘の各県立高校と、県立高等支援学校の桃花台学園の合計13校。
寄付できるのは、県内に本社や事業所、支店などを置く企業や団体。寄付額の2分の1を上限に、各学校が推進する「教育環境充実プラン」を指定して寄付することができる。指定された寄付は、各プランを進めるための施設整備や機器購入などに充てられる。
寄付すると、税負担の軽減に加え、企業・団体名や寄付額が県のホームページに掲載される。
県教委高校教育課は「県全体で優秀な人材の育成・確保につなげるため、広い視野で協力してもらえるとありがたい」と話している。