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 奈良が発祥の地とされる能楽と、最先端のテクノロジーを使った映像や音楽を融合させた舞台が、大阪・関西万博会場で27~29日に披露される。能面をかけて舞う能楽シテ方金剛流宗家の金剛永謹(ひさのり)さん(73)=京都市=がイメージするのは、日本古来の神々が降り立ち、世界の安寧を願う情景だ。

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万博会場では、日本古来の神に扮した能楽師が映像や音楽にあわせて舞う=奈良県提供

 能楽パフォーマンスは、奈良県が万博会場で発信するイベント「ALL NARA FESTIVAL」の一環。リオ五輪閉会式の演出を手がけた真鍋大度(だいと)氏が映像演出を、アニメ「攻殻機動隊」などを手がけた作曲家の川井憲次氏が音楽を担当する。金剛さんが着ける装束にはセンサーが取り付けられており、音楽に合わせて舞う金剛さんの動きから、モニターに実物とバーチャルを組み合わせた映像が生成されるという。

 川井氏の音楽を聴いた金剛さ…

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