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Re:Ron(リロン)編集部から

 1月は二つの大きな震災の節目があり、様々なことが報道されています。Re:Ronでは、経験や記憶を伝えること、心の痛みに向き合うことについて、表現者の方々の言葉を通じて考えました。

 昨年1月1日の能登半島地震では、水道や電気、道路などライフラインが寸断する中、自宅で避難生活を送る「在宅避難」を余儀なくされた方々がいました。8日配信「漫画で描く能登地震のリアル 車中泊から在宅避難、メンタルブレイク」では、石川県七尾市在住の漫画家・まえだ永吉さんに、みずからの在宅避難の日々を漫画でリアルに描き、発信した思いを聞きました。

 災害についてコミカルな作風を交えて描くことや、精神的な不安の表現について悩みながらも、まえださんの思いの根底にあったのは、日常が一変する災害に遭った時に「自分だったらどうするか」を読者に考えてもらいたかったこと。記憶をつなぎ、災害への備えを喚起する意志を感じました。

  • 漫画で描く能登地震のリアル 車中泊から在宅避難、メンタルブレイク

 9日配信「阪神大震災から30年灯す映画 富田望生さんが向き合う『心の痛み』」では、公開中の映画「港に灯がともる」で、1995年の阪神・淡路大震災後に神戸で生まれた在日韓国人3世の主人公を演じた俳優の富田望生さん=写真=に話を聞きました。自身も東日本大震災で被災した富田さんの、被災者が感じるつらさや苦しみに「大きい、小さいはない」という言葉には、災害を経験した人それぞれの思いや生き方を肯定する気持ちが表れています。

  • 阪神大震災から30年灯す映画 富田望生さんが向き合う「心の痛み」

 表現を通じ、一人ひとりの視点や言葉から災害を考える記事を、これからも届けていきます。

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