車に閉じ込められた運転手役の人形を外に出し、救出する隊員ら=2024年5月26日、福岡県うきは市浮羽町古川、西岡矩毅撮影
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 元日に起きた能登半島地震。発災から124時間後に被災者を救出して注目されたのが、警察の災害対策専門部隊「広域緊急援助隊」だ。被災地の最前線に駆けつける救出のエキスパートとは――。

 「分かります? 助けますからね」

 福岡県内各地で真夏日を記録した5月26日、筑後川の河川敷に置かれた1台の軽乗用車に隊員が声を張り上げる。車内には運転手と同乗者役の人形2体。地震に伴う交通事故で車内に閉じ込められたという想定だった。

 福岡県警広域緊急援助隊はこの日、うきは市が開いた総合防災訓練に参加した。

 隊員らは車内の要救助者を確…

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