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秋まで出荷が続く「能登ミニトマト」=2024年8月7日午後1時36分、石川県穴水町平野、安田琢典撮影
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 能登半島の豊かな大地で育つミニトマトは、ほどよい甘みが市場で高く評価されている。今年は能登半島地震の影響で作付けができなかった農家も多く、作付面積は例年の6割程度。だが、気候にも恵まれて味は「上出来」だという。収穫は11月まで続く。

 JA全農いしかわ園芸課によると、「能登ミニトマト」のブランド名で、県内のほか関西方面に出荷される。大粒でジューシーなのが特徴だ。1988年に輪島市門前町で栽培が始まり、徐々に奥能登全域に広がった。

 ビニールハウスで栽培され、収穫後は穴水町の選果場に集められる。その後、大きさ別に2S(直径20~22ミリ)から2L(34~35ミリ)までの5段階に分けられる。

 栽培農家は約50軒。2023年は約1万3千平方メートルの農地に約1万5千本が作付けされたが、今年は震災の影響で、農家が能登以外の地域に避難したり、農業用施設が損壊したりしたため、作付面積、本数とも前年比の6割程度に落ち込んだ。

新参農家「技量上げたい」

 例年、30トン前後が出荷さ…

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