災害救助犬の技能を競う世界大会が6月にトルコで開かれ、日本代表ががれき捜索部門で優勝した。代表として出場した3頭のうち1頭は、大阪府交野市の女性が飼うオーストラリアン・シェパードの「アッシュ」(雌7歳)。昨年の能登半島地震で被災地の捜索にあたった経験もある犬だ。
世界大会は「FCI災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」。6月11~15日に開かれた。がれき捜索部門は倒れた家屋の下敷きになった要救助者3人を見つける設定で、日本、トルコ、イタリアの3カ国で競った。
アッシュは世界大会初出場だったが、現場に一目散に飛び込んで要救助者を発見してほえ続けた。神奈川県伊勢原市のドッグスクールに所属する他の2頭も要救助者を見つけ、日本代表は唯一、3人全員を救い出すことができた。
飼い主で災害救助犬訓練士の中野汀彩(なぎさ)さん(27)は「異国の地での大会で不安だったが、実力を発揮してくれてうれしい」と喜ぶ。
アッシュは中野さんが初めて…