【動画】能登半島地震で発生した輪島市内の火災=富山県消防防災航空隊提供
昨年元日の石川県庁6階。能登半島地震の発生から約2時間半。災害対策本部員会議の部屋の大画面モニターに、炎上する輪島市の朝市通りが映し出された。リアルタイムで電送したのは、富山県消防防災航空隊のヘリコプターだった。
大地震や集中豪雨などの災害が起きたとき、行政の災害対策の第1は被災状況の把握だ。だが、昨年元日の午後4時10分、最大震度7を観測した能登半島は、三方を海に囲まれた半島特有の地形で、道路が寸断され、陸路は阻まれた。しかも、まもなく日没となった。
総務省消防庁によると、消防防災航空隊は沖縄を除く全国に55ある。だが、あの日、北陸3県で映像を撮影・電送するシステムを備え、夜間飛行ができるのは富山だけだった。
消防庁から緊急消防援助隊と…