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石川県警察本部=金沢市鞍月1丁目

 能登半島地震で被災した建物を必要な登録を受けずに解体したとして、石川県警は、金沢市内の暴力団組員ら3人を建設リサイクル法違反(無登録営業)の疑いで逮捕し、4日発表した。3人の認否を明らかにしていない。県警によると、同地震の復旧・復興工事をめぐって暴力団関係者が逮捕されるのは初めてという。

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 逮捕されたのは、いずれも金沢市内に住む、会社経営の田中祐樹(36)、山口組系暴力団組員の浅田博之(43)、山口組系暴力団組員の山口勇市(55)の3容疑者。

 県警によると、3人は共謀し、2024年9月~今年3月、石川県知事から解体工事業の登録を受けずに、同県輪島市と珠洲市で被災した民家などの解体工事業を営んだ疑いがある。期間中に10件前後の工事を1件あたり100万~400万円で請け負っていたという。

 県警は、収益の一部を暴力団の活動資金にしていたとみて、捜査を進めている。

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