能登半島地震で被災した石川県能登町で23日、任期満了に伴う町長選が投開票され、無所属で新顔の前町議、吉田義法氏(53)が、いずれも無所属で現職の大森凡世氏(62)と、元コンビニ店員の鳥井俊介氏(44)を破り、初当選を決めた。
地震発災後、被害が大きかった奥能登4市町での首長選は今回が初めて。復旧・復興や災害以前から指摘されていた人口減への対応策が争点だった。
吉田氏の事務所には、開票前から多くの支持者らが駆けつけ、開票の行方を見守った。午後11時前、当選確定の一報が入ると、歓喜の声を上げた。
吉田氏が姿を現すと、能登を地盤とする立憲民主党の近藤和也衆院議員(50)=石川3区=も握手を交わし、笑顔で「人様の選挙でうれし涙を流すのは初めてかもしれません。吉田新町長をよろしくお願いいたします」と称えた。自民党の西田昭二衆院議員(55)=比例北陸信越ブロック=もあいさつに立った。
吉田氏は「一人一人の思いが…