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名古屋駅前の再開発のイメージ。デザインアーキテクトは株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP=名古屋鉄道提供
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 名古屋駅前で進む再開発に絡み、事業を手掛ける名古屋鉄道は26日、中核となるビルに外資系高級ホテル・ハイアットの「アンダーズ」が入居すると発表した。ハイアットは愛知県内初進出。なかでも高級ブランドのアンダーズは、東京に続き国内2カ所目となる。

 ホテルの名称は「アンダーズ名古屋」。再開発で建設される2棟のビルのうち、南側のビルに入居する。1階はエントランス、11~12階にレストランや屋内プールを備え、25~29階を客室とする。屋上にはルーフトップバーも設置するという。客室は150室程度で、2034年度の開業を予定している。

 メインターゲットは、インバウンド(訪日外国人客)の富裕層。ハイアットホテルズのアジア太平洋地区グループプレジデントのデービッド・ユデル氏は「日本ではインバウンドが伸びており、東京や京都といった主要な観光地以外の行き先を探すリピーターも増えている。東海地方は知られざる魅力がたくさんあるので、どんどん発信すればそうした需要を獲得できる」と話した。

 一方、再開発に伴い、名鉄は鉄道駅の移設・改装などに約3200億円を投じる。

 鉄道駅は、新設する複合ビルの地下1階に移る。ホームは今よりやや南側で、33年度以降にまず、線路2本での運用を開始。その後、40年代前半には線路を4本に増やし、中部空港へのアクセス専用ホームを設ける計画だ。

 複合ビルには約280億円を投じて、バスターミナルも整備する。すでに発表済みの複合ビル2棟の建設費も合わせ、名鉄の負担分は計8880億円にのぼる。

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