記念日登録証を手にする山村卓也さん=三重県伊勢市本町、小西正人撮影

 今年から11月26日は「ビン牛乳の日」。三重県伊勢市の乳製品メーカー・山村乳業が提唱して、日本記念日協会の登録を受けた。なぜ、伊勢市のメーカーが? なぜ、11月26日なのか? 背景にはローカルなメーカーの生き残りをかけた企業戦略があった。

 山村乳業の広報担当の山村卓也さん(34)は「うちはビン牛乳に命をかけている」という。1919(大正8)年創業以来、瓶容器にこだわり、いまではコーヒー牛乳、フルーツ牛乳、ヨーグルト、プリンなど14品目、47種類の瓶入り乳製品のラインアップを誇る。同社の調べでは、14品目は国内乳製品メーカーでは最多という。

 同社の牛乳は、85度15分間の低温・長時間のパスチャライズ殺菌を採用している。コストはかかるが、牛乳本来の濃厚な味わいや風味があるという。それを存分に味わえるのが瓶だという思いが、山村さんにはある。

 3月、大手メーカーが瓶入り…

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