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JR東日本

 JR東日本は27日、秋田、山形新幹線区間を走る在来線車両で、「自動列車停止装置」(ATS―P)の設定を誤り、カーブ手前で自動ブレーキがかかる速度が設計より高くなっていたと発表した。誤設定は約15年前から続いていたが、これまでに速度超過は起きていないという。

 JR東によると、誤設定があったのは、盛岡―秋田間と福島―新庄間を走る在来線車両全31編成。制限速度を超えてカーブに入ろうとすると、ATS―Pにより自動ブレーキがかかる仕組みとなっているが、ブレーキが作動する速度が設計より15~5キロ高く設定されていた。2005年に乗客ら107人が死亡したJR宝塚線(福知山線)脱線事故の再発防止策として、09年から装置を改修した際に設定ミスがあったという。

 JR東は、同区間を走る運転士に注意喚起するとともに、設定の修正を急ぐとしている。

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