自動車や鉄鋼の2025年3月期決算は振るわず、26年3月期の業績は米国の高関税政策が逆風になりそうだ。
SMBC日興証券が9日までの開示分を12日に集計したところ、自動車を中心とする輸送用機器の2025年3月期の純利益は前年比5.9%減。トランプ米政権の関税政策の影響が本格化する26年3月期の減益幅は23.3%に達する見通しだ。
か 自動車関税の発動によって、米国へ輸出する車や部品には追加関税がかかる。トヨタ自動車が2年連続の減益になると見込む主な理由は円高で、米国の関税による悪影響は4~5月分しか織り込んでいない。それでも通年で34.9%の減益になるとはじいた。佐藤恒治社長は「まだまだ流動的で、先を見通すのは難しい」と話す。
「製造業への甚大な影響見込まれる」
12日に決算会見に臨んだマ…