始まりは、一通の封筒だった。
昨年6月、神奈川県内に住む会社員の40代男性の自宅に封書が届いた。差出人は、男性が契約するインターネットのプロバイダー。「意見照会」という文書が入っていた。
読み進めるうち、恐怖を覚えた。
「アダルト動画の制作会社が、あなたの違法なダウンロードで著作権を侵害されたとして、あなたの名前や住所の開示を求めて裁判所に申し立てた。プロバイダーとして、あなたの情報を開示していいか」――。そんな趣旨が書かれており、男性がダウンロードした動画1本の作品名も記されていた。
「自業自得だが…」妻にも相談できず
確かに、自宅のパソコンで動…