山の斜面に広がる集落に迫る炎=2025年1月19日、甲府市、谷中増美さん提供

 山梨県笛吹市と甲府市境付近の山林で山火事が18日に発生し、20日夕時点でもなお燃え続けている。尾根を挟んで両市側に火が燃え広がり、19日夜時点で40ヘクタール程度が焼けたとみられる。甲府市によると、火勢が強まった19日夜、同市横根町の6世帯15人が一時自主避難した。

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 笛吹市は19日朝、県を通じて自衛隊に災害派遣要請し、上空からの散水など消火活動が続いた。

 県警笛吹署や消防によると、18日午後1時10分ごろ、笛吹市春日居町鎮目の大蔵経寺(だいぞうきょうじ)山の山頂の北約1.2キロの甲府市境の尾根付近で煙りが上がっているのを、ふもとの住民が見つけ消防に通報した。

 自衛隊のほか、群馬、東京、静岡の各都県の防災ヘリも順次、上空からの消火活動に加わった。

「怖くて一睡もできず」

 山火事が起きた斜面にある甲府市横根町の集落を20日午後に記者が訪れると煙の臭いが立ちこめていた。消火活動に使ったとみられるホースも道路に置かれていた。

 集落に住む甲府市の長田好美…

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