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自民党の両院議員懇談会後に取材をうける石破茂首相=2025年7月28日午後8時14分、東京・永田町、角野貴之撮影
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 参院選大敗を受けて自民党は28日、党本部で両院議員懇談会を開いた。石破茂首相(党総裁)は「決して政治空白を生まないよう責任を果たしたい」と述べ、改めて続投の意向を表明した。一方、森山裕幹事長は参院選を総括する委員会を設置して8月中をめどに報告書をまとめる方針を示したうえで、報告書がまとまった段階で引責辞任の意向を示唆した。

 ただ、懇談会では首相の退陣を求める意見が噴出。今回の懇談会の開催でも、党内の「石破おろし」が沈静化する見通しは立っていない。このため党執行部は、反石破勢力が開催を要求する人事などの議決権がある「両院議員総会」について、29日にも党役員会で議論して開催に向け調整に入る方針を示した。

 首相は懇談会冒頭、参院選で掲げた「与党で過半数」の目標に届かなかったことを踏まえ、「多くの同志が議席を失った。心からおわび申し上げる」と謝罪した。そのうえで価格が高騰するコメの増産、社会保障の財源となる税のあり方などの政策課題を列挙し、「私どもは責任を持っていかねばならない」と続投に意欲を示した。

意見述べた半数以上が退陣要求

 森山氏は、参院選の敗因を分…

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