記者会見する加田裕之氏=神戸市中央区

 今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)に、自民現職の加田裕之氏(54)が再選を目指して立候補すると正式に表明した。同選挙区には加田氏を含め、12人が立候補を予定している。

 加田氏は31日、神戸市内で会見し、重点政策に「思い切った物価高対策」を掲げた。「食料品の消費税減税や給付金、生産性向上への投資支援などあらゆる政策をフル動員する」などと訴えた。1期目の実績として、ネット上での誹謗(ひぼう)中傷が深刻化している現状を受けて、侮辱罪を厳罰化する刑法改正に尽力したことなどを挙げた。

 加田氏は県議などを経て、2019年の参院選兵庫選挙区で初当選。21年10月から岸田内閣で法務政務官を務めた。

 兵庫選挙区には加田氏のほか、公明現職の高橋光男氏(48)、維新新顔で元三菱商事社員の吉平敏孝氏(44)、共産新顔で元県議の金田峰生氏(59)、国民新顔で元経済産業省職員の多田ひとみ氏(45)、れいわ新顔で元ユネスコ職員の米村明美氏(65)、社民新顔で元JR東海社員の来住文男氏(65)、参政新顔で建築士事務所長の藤原誠也氏(37)、諸派元職で「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)、諸派新顔で農業の高橋秀彰氏(42)、諸派新顔で政治団体「多夫多妻党」党首の永安祐子氏(64)、無所属新顔で前明石市長の泉房穂氏(61)が立候補の準備を進めている。

共有
Exit mobile version