石破茂総裁に辞表を提出し、取材に応じる小泉進次郎選対委員長=2024年10月28日午後0時19分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

 衆院選投開票から一夜明けた28日、自民党と公明党の与党が過半数を割ったことを受け、自民の小泉進次郎選挙対策委員長が辞任を表明した。党の臨時役員会後、「今、石破茂党総裁(首相)に会い、結果の責任を受けて辞表を提出し、受理された」と記者団に語った。

 衆院選で、首相は「自公で過半数(233議席)」を勝敗ラインに設定していたが、結果は公示前の279議席から64議席減らして215議席にとどまった。自民単独でも191議席と、公示前の247議席から大きく減らし、党執行部の責任が問われていた。小泉氏は選挙後、「選挙対策委員長は選挙の結果を受け止める立場ですから、私に責任がある」と語っていた。

 9月の党総裁選で石破氏に敗れた小泉氏は選対委員長に起用された。選挙中は接戦の選挙区を中心に応援に回ったが、自民派閥による裏金問題の逆風をはね返すことはできなかった。(谷瞳兒)

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