自民党の下水道事業促進議員連盟の田村憲久氏(中央左)から決議文を受け取る石破茂首相(同右)=2025年3月13日午前11時40分、首相官邸、岩下毅撮影

 8日に自民党総裁選の前倒し要求の意思確認が行われるのを前に、自民党の国会議員4人が7日午前、NHKの討論番組に出演し、実施に前向きと慎重の双方の立場から論戦を交わした。

 自民党は所属国会議員について総裁選前倒し要求の意思確認を8日に行い、総裁選実施か否かの結論を出す予定だ。田村憲久元厚生労働相は番組で「(意思確認という)投票行動になる前に決着がつく方が、党内は一枚岩で臨時国会を迎えられる」と述べ、石破茂首相が総裁選の意思確認前に退陣するべきだとの考えを示した。田村氏は、衆参両院が少数与党となった中で、首相は野党との連立など国会運営を停滞させないための態勢をつくるべきだったと指摘。「そういう姿がもっと見えていれば、党内の(反発の)声はここまで大きくならなかった」と首相を批判した。

 総裁選前倒し実施を求める中堅・若手議員の中心メンバーである笹川博義農林水産副大臣は、「総裁選を実施して一日も早く挙党一致態勢をつくることが大切だ」と改めて主張した。

 一方、総裁選の実施に慎重な…

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