自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市での参院選の自民候補の応援演説で、昨年1月の能登半島地震をあげて「運がいいことに能登で地震があった」と述べた。二つの地域で暮らす「二地域居住」の取り組みが地震をきっかけに進展したとの説明だったとみられるが、「誤解を与える表現だった」として、のちに謝罪、撤回した。
鶴保氏は同日深夜になって、自身の発言についてコメントを発表。「能登地方が被災したことを運良くなどと思った発言ではない」と説明した上で、「被災者への配慮が足りず、言葉足らずであったことを深く反省し、陳謝の上、撤回させていただきます」と述べた。