自民党本部=2025年5月20日午前、東京・永田町、藤田知也撮影

 石破茂首相(自民党総裁)の退陣表明に伴う総裁選について、自民党は9日午前の総務会で、全国の党員・党友も投票する党員参加型(フルスペック型)で実施することを決定した。同日午後には党総裁選管理委員会を開き、22日告示、10月4日投開票の日程を決める方針だ。

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 党員参加型は、国会議員の衆参両院議長を除く295票と、同数の295票が党員・党友票に割り当てられ、計590票を争う。任期半ばの辞任に伴う総裁選では、党員・党友投票を省く「簡易型」が通例だが、自民党への不信が広がっていることから「党員参加型」で党員らの声をすくい取る狙いがある。党員票の比重が全体の半分を占めるため、知名度が高い候補が有利になりそうだ。

 総裁選をめぐっては、茂木敏充前幹事長(69)が8日に立候補の意向を表明。昨年の総裁選で上位だった小泉進次郎農林水産相(44)、高市早苗前経済安全保障相(64)の動向が焦点となる。林芳正官房長官(64)も立候補を検討しているほか、小林鷹之元経済安全保障相(50)を推す声もある。

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