総務会後、武部新会長(中央)は報道陣の取材に「総裁選の場で候補の方々が、自民党がめざしていく方向を見せる。そこから新しい自民党が始まる」と話した=2025年9月3日午後5時17分、札幌市中央区、大滝哲彰撮影

 自民党北海道連(武部新会長)は3日、役員会と総務会を開き、石破茂首相の引責を巡る総裁選の前倒しに道連として「賛成」の意思表示をすると決めた。締め切りの8日までに、党総裁選挙管理委員会に書面で通知する。

 2日の両院議員総会で報告された党の参院選総括では、有権者の「自民党離れ」の要因として、物価高対策が不発だったことや派閥の裏金問題など9項目を挙げ、「解党的出直し」に臨むと結論づけた。

 総括を受け、道連は総裁選前倒しの是非を議論。総務会後に報道陣の取材に応じた武部会長によると、「国民の信頼を取り戻す態度を見せる場として総裁選があってしかるべき」として賛成を決議した。一方、出席者からは「トップが代わっても党の中身が変わらなければ」という意見もあったという。

 出席した鈴木貴子衆院議員は「参院選で負けた理由は、ワンボイスで党の国家観を届けることができなかったことにある。党としてまとまることができないなかで、現状の態勢を維持していくことは非常に無責任で、前倒しを強く求めていきたい」と話した。

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